夫、父としての私と
サラリーマンとしての私。
そして何も持たない私。
20代ではゆるやかに繋げられていたものが、30歳を過ぎてそれぞれが分離し始めた。
あまりにも段差がキツすぎて繋げられなくなった。
外と内の私を無理に繋げると内の私が壊れる。
会社はもちろん、家族も外の役割のひとつひとつ。
内なる私とはひとりぼっちの私のこと。
仕事を持ち、結婚し親になり、家を建てる。
当たり前のステップを進む度に私は私でなく外界のネットワークの単なる結び目になる。
私は私の内なる声にもっと耳を傾けたい。
結び目であることに集中しすぎて聞こえなくなった声に。